こちらでは、私が経営する少人数制スタジオ事業についてのことや、仕事、そして人生の在り方についてお伝えしていきます。

前回の記事で、現実と夢の境について話しました。
脳は、いつも自分都合の世界を作ることがあるということです。

これは、私たちインストラクターであれば、例えば、
自分たちが提供しているレッスンは参加者に本当に満足させることができているか?
という問いを普段からしているか。
どのように取り組んでいるか。

ここが重要で、考えているだけでは、改善はできません。
なんとなくで済ませてしまうのはプロではありません。

「参加者の声を聞きましょう」ではめちゃくちゃ足りないんです。

なぜなら、思想がズレている本人ほど、参加者の反応まで自分の思想に都合よく解釈できてしまうからです。

「楽しかったです!」と言われれば、「やっぱり自分のレッスンは支持されている」と思います。
でも、たとえば、その人が翌月から来なくなった。
その事実の方が、場合によっては重要です。

必要なのは、自分の思想をなくすことではなく、自分の思想を定期的に“現実に晒す”仕組みだと思います。

「じゃあ、お前はどうやっているんだ?」

と言われそうなので、私が普段行っている、大きく3つの仕組みの思考・実践を書いてみたいと思います。
これが正しいわけではありませんが、インストラクターの方で少しでも参考になればなと思います。

まず、一つ目。

「自分の解釈」と「起きた事実」を分ける

たとえば、

「最近の初期参加者は継続しない」

これは”事実”ではなく、”解釈”です。

事実として確認できるのは、

「初回参加者10人のうち、2回目に来たのは3人だった」

まで。

同じように、

「このプログラムは人気がなくなった」

ではなく、

「半年間で平均参加人数が6.2人から3.8人になった」。

これも事実の転換です。

「常連に支持されている」

ではなく、

「参加者の80%が同じ10人で、新規参加者の3ヶ月継続率は20%だった」。

数字には思想がありません。解釈するのは人間です。

だから、「事実→解釈」の順番を意識するだけでも、自分の世界だけで完結しにくくなります。

私はワイポケメンバーのレッスン利用率や利用頻度、継続率などをを数値化しています。

それをやりたいからではないですが、自分を客観視するために数字は必要だからです。

とはいえ、自店舗や、社員インストラクターであれば顧客管理をしているので、数値検証は容易でしょう。フリーランスにはなかなか難しいですよね。

そんな時には次の2つ目が使えます。

「来ている人」より「来なくなった人」を見る


インストラクターが普段会話するのは、当然ながら今も参加してくれている人です。

「先生のクラス楽しいです」
「このプログラム好きです」
「また来週!」

そういう声を毎週聞いています。

すると、

「自分のクラスは参加者に届いている」

という現実が出来上がります。

でも、そこには大きな盲点があります。

合わなかった人は、もう目の前にいません。話をすることもありません。

「難しかったです」と言わずに予約しなくなる人。
「輪に入りづらかったです」と言わずに別の時間帯へ行く人。
「説明が分からなかった」と言わずに退会する人。

その人たちの声は、自分には届きません。
残った良い声だけが、残ります。

だからこそ、参加者数だけではなく、
初回→2回目→1ヶ月→3ヶ月
とあのひとはいるのかなと、追ってみる。

どこで人が離れているのかを見る。
これは、自分の思想と参加者の現実とのズレを測るかなり有効な方法だと思います。

聞き方一つでも全然違います。

「今日のレッスンはいかがでしたか?」
と聞けば、たいてい「楽しかった」が返ってきます。

それより、

「最初に不安だったことはなんでしたか?」
「途中で分からなくなった瞬間はありましたか?」
「どこが楽しかったですか?」
「レッスンで思ったより困ったことはありましたか?」

と聞いた方が、現実に近づける。

評価を求める質問ではなく、体験を聞く質問にするんです。

ここは大きな違いです。

質の良い感想と対話をし、受けた言葉から仮説を並べて、数字や参加者の行動を見る。

これだけでも、かなり景色が変わると思います。

そして最後3つ目は、

第三者に自分のレッスンを見てもらうこと

技術評価だけではありません。

「初心者だったら、どの瞬間に置いていかれる?」
「先生と常連だけで成立している瞬間はないか?」
「説明しているつもりになっているところは?」
「まわりの参加者の表情が変わったのはどこ?」
「みんなの動きが合わなくなってきたところはどこ?」

自分では見えないもの・見えにくいものを見てもらう。
長く指導している人ほど、これは価値があります。

皆さんも経験あると思いますが、前に立ってレッスンしているときと参加者側に立って受けているときの景色や耳に聞こえる感じ、場の雰囲気は全然違います。

これが大きく3つですかね。
この考え方は前職のスタジオディレクター時代からの教えですが、今もワイポケや外部の取引先では使っています。

3つの考え方を1つにまとめるとするなら、

自分の思想は証明しようとするのではなく、反証しようとする。ということです。

「自分のレッスンは初心者にも届いている」

皆さんは、どう答えますか?

はい。ですか?
いいえ。ですか?

私だったら、、答えはまだ言えません。

「届いている。」

と思っているなら、それを証明する材料ばかり探すのではだめです。

「届いていないとしたら、どんな現象が起こるはずだろう?」

と反対に考えて、その兆候を探してみるといいです。

初心者の再参加率が低い。
初回者が後方に固まる。
質問が常連からしか出ない。
レッスン後に初心者だけすぐ帰る。
同じ人しか予約しなくなる。

そういう小さな現実を見るんです。


レッスンただやって終わり。になっていませんか?

これをやって飯を食っているプロなわけなので、
自分がいかに貢献できているか、検証することを忘れないでいきたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。