こんにちは!ワイポケのKYONです。こちらでは、私が経営する、少人数制スタジオ事業についての事、仕事や自分の人生の生き方についてをお伝えしていきます。

今の時代は、というか社会は「結果がすべて」と言われることが多いです。
もちろんそれが正しいことであることも多いです。

成果、スピード、効率。
けれど、私たちが本当に大切にしたいのは「過程の中で自分がどう変わっていくか」ではないでしょうか。

先日、私は新しいレッスンプログラム「グループブラスト」にチャレンジしました。
初めての動きに戸惑い、緊張しながら準備を重ね、迎えた今週の初レッスンの日。


音楽と共に動き出す瞬間、全身に走る高揚感と同時に、「できるだろうか」という不安も確かにありました。

この感情はまさに、15年前に初めてグループファイトをレッスンした初日、参加者が1名だったあの日の感情に似ていました。

それでも、メンバーの皆さんと同じ空気を吸い、汗を流し、笑顔が見れたあの時間に確かに、

「挑戦してよかった」と心の底から感じました。

このイニシャルトレーニングには共に受講した仲間がひとりいました。
その方は、長年の競技生活の代償として膝蓋靭帯に大きなハンデを抱えての挑戦でした。
練習しているさなか二人で話しているときにも、そして今も練習している自身の葛藤をこう話していました。

できない、全く動けていない自分に焦る。
自分の理解力のなさ、痛みに対する弱さ、体力の無さに腹が立つ。
でも一緒に動いていたあのときはできた。
なんで足が上がらないんだよ。
なのに1人だとなんで弱くなるんだよ。仲間がいたらできたじゃないか。

腹が立つ、悔しい、焦りしかない。

その言葉に、私は深く胸を打たれました。
挑戦の裏側には、誰にも見えない苦しみと、自分自身への怒りがあります。

正直、私自身も大きな壁の前でこう感じることが多くあります。
「初めからやらなければ、こんな思いをしなくてよかったのではないか」と。

後ろを向くことがあります。

でもこの”生きた心地のしないくるしさ”にこそ“生きている実感”があります。

ある人間の精神についての著書に、


「不安をなくすのではなく、不安を抱えながら生きることこそが成熟である」


という言葉があります。

私たちは、不安を“排除すべきもの”だと考えがちです。

けれど実際は、不安こそが自分を動かすエネルギーになる。
完全に安心した状態では、人は成長しないのです。

不安を抱えながら、それでも前へ進もうとする意志――
それが、著者フロイトの言う“成熟した生”の在り方なのだと思います。

ある哲学で私が好きな言葉に、

「人間は生成する存在であり、完成ではなく“途中”にある」


という言葉にも似て非なるものがあります。

私たちは“できるようになった自分”を求める。
けれど本当の豊かさは、
“できない自分を抱えながら続ける”ことの中にあるということではないでしょうか。

続けるとは、変化しながら歩むこと。
痛みも不安も、その道のりを形づくる大切な要素です。

新しい挑戦をするたびに、私たちは心の中を揺さぶられます。


焦りや悔しさを感じても、それを抱きしめて進める人は強いですよね。

その歩みはたとえ小さくても、確実に未来を育てていく力になる。

そう胸を張って伝えられるインストラクターになろう。。

ワイポケもまた、「挑戦と継続の重なり」を大切に歩んでいきたいと思います。
完璧ではなく、途中でいい。


不安があっても、迷いながらも。
その一歩一歩が、未来の豊かさをつくっていく。

これからも皆さんと共に、変化しながら積み重ねてまいります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。