こんにちは!ワイポケのKYONです。こちらでは、私が経営する、少人数制スタジオ事業についての事、仕事や自分の人生の生き方についてをお伝えしていきます。
ふとこんなことを考えたことはありませんか?
「私って、どんな人間なんだろう?」
日々の生活や仕事に追われていると、自分の内側に目を向ける時間は意外と少ないものです。
わかっているつもりの自分が、実は一番見えていない——そんな感覚を覚える瞬間があります。
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ジャック・リゴーの言葉「自分自身は見えない」
20世紀フランスの詩人、ジャック・リゴーは短い生涯の中で、存在や自己をめぐる深い言葉を多く残しました。その中のひとつに、こんな言葉があります。
「自分自身は見えない」
この言葉は単に、鏡がなければ自分の顔は見えない、ということを言っているわけではありません。
もっと本質的に、私たちは自分を完全に理解することはできないという人間の限界を指摘しています。
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私たちは“他者”を通してしか自分を知れない
たとえば、「あなたって明るいね」と人に言われて、「ああ、そう見えているんだ」と気づくことがありませんか?
自分が無意識にやっていることや、自分が持っている雰囲気さえも、他人の言葉によって初めて知ることがあるのです。
私たちは、自分で自分を見ることはできません。
他者の視線、言葉、態度——そのフィードバックによって自分の輪郭が浮かび上がってくるのです。
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鏡の中の「自分」と、参加者からの「まなざし」
レッスン中、鏡を見ながら身体を動かします。
鏡の中の自分の姿をチェックすることはとても大切ですが、それ以上に、参加者同士が目を合わせて笑い合ったり、ワイポケでは、
「今日の〇〇さんの動き、素敵だったよ」と声をかけあう瞬間が何より心に残ります。
それはまさに、他者の存在が“見えない自分”を照らしてくれる時間です。
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コミュニティがくれる“自己理解”という贈り物
「自分自身は見えない」というのは、孤独を意味する言葉のように聞こえるかもしれません。
でも私はそれを、「だからこそ、他者との関わりが必要なんだ」と教えてくれる言葉だと受け取っています。
スタジオには、年齢も性格もバラバラな人たちが集まってきます。
でも、ひとつの音楽に合わせて身体を動かすとき、その違いはひとつの「個性」になって、
みんなの中に新しい自分が生まれていくのを感じます。
それは、コミュニティがくれる“自己理解”という贈り物です。
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「見えない自分」を信じて、リアルに外に出てみよう
自分がわからない、自信が持てない——そんな日もあるかもしれません。
他者の視線や、「いいね」によってしか価値を見出せない現代社会はまさに、
「自分自身は見えない」状態なのではないか?と不安に思うかもしれません。
でも、それは「まだ知らない自分に出会える余白」があるということではないでしょうか。
見えないからこそ、私たちは変われるし、広がっていける。
リアルで他者と出会い、つながり、動いてみることで、思いがけない“私”に出会えるかもしれません。
私の仕事である、レッスンはここをみんなに伝えることができる。
どうか、「自分が見えない」ことを怖がらずに、今日も一歩、外に出てみてください。
きっと誰かが、あなたという存在を、そっと照らしてくれるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。