こんにちは!ワイポケのKYONです。こちらでは、私が経営する、少人数制スタジオ事業についての事、仕事や自分の人生の生き方についてをお伝えしていきます。


スタジオレッスンに「上下関係」はいらない

冒頭いきなりで申し訳ないですが、私が、ワイポケを始めよう。そう思ったきっかけでもある思いを今日はつづりたいと思います。

スタジオレッスンの現場で、私たちはしばしば、「インストラクターは教える側」「参加者は教わる側」という構図を無意識のうちに前提としてしまいます。

けれど、その前提が行きすぎると、知らぬ間に“ヒエラルキー”が生まれてしまうことがあります。

上に立つ者は崇拝され、下にいる者は常に評価される立場。

たとえそれが善意から始まっていたとしても、このような関係性は、集団内に「心理的安全性の欠如」を生みやすくなります。

心理的安全性とは何か

「心理的安全性」とは、自分の考えや感情、失敗を安心して共有できる空気がある状態を指します。

これはGoogleの研究でも「高パフォーマンスのチームが持つ共通項」として明確に示されています。

一方、ヒエラルキーが強い環境では、参加者は、

「こんなこと聞いてもいいのか」

「間違ったら笑われるかも」

と思いがちになり、行動や発言を抑える傾向が強くなります。

結果、成長のチャンスが減り、場の活気も損なわれていくのです。

インストラクターのあり方とは

私たちインストラクターが果たすべき役割は、「教える人」ではなく、

「一緒に探究し、支える人」だと思います。

参加者を“指導”するというより、“共に経験し、共に前進する存在”であること。

これが、長期的な信頼と共感を育む土台になると私は考えています。

権威的な指導ではなく、

「ここにいてもいい」

と感じられる安心の空間をつくる。

それによって、参加者はより自分らしく動けるようになります。

そしてその自由さこそが、身体だけでなく心を整える大切な要素となるのです。

フラットな関係が育てる“つながり”と“自己効力感”

集団の中で人が力を発揮するには、

「自分にも貢献できる」

「ここにいることに意味がある」と感じることが必要です。

これを、「自己効力感」と呼びます。

ヒエラルキーが強い環境では、この感覚が育ちにくいことが多いです。

逆に、フラットな関係性が築かれているとき、人は自ら考え、動き、仲間との“つながり”を感じながらレッスンに参加することができます。

インストラクターと参加者が対等であることで、学びの場は単なる運動以上の意味を持ち始めるのです。

「あなたがいてくれて嬉しい」と伝えられる空間。

それは、上下関係ではなく、横に並んで支え合う姿勢からしか生まれません。

スタジオは、ただ身体を動かす場所ではなく、自分を再確認し、仲間と共に成長できる場であってほしい。

そのためには、私たちインストラクター自身がまず、自らの立ち位置を問い直し、権威ではなく信頼で関係を築いていくことが求められます。

ワイポケがそんなスタジオで育っていけるように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。