こんにちは!ワイポケのKYONです。こちらでは、私が経営する、少人数制スタジオ事業についての事、仕事や自分の人生の生き方についてをお伝えしていきます。
桜が咲き、街に柔らかな風が流れはじめる4月。
新年度の始まりは、自然が再生する季節と重なり、私たちの心にも「新しくなりたい」という思いを芽吹かせます。
心理学では、節目のタイミング――いわゆる「フレッシュ・スタート効果」が私たちの行動に影響を与えるとされています。
「新年」「誕生日」「月初」「週のはじまり」「新学期」「転職初日」など、“何かが始まる”タイミングになると、
「過去の自分」と
「これからの自分」とを区切って考えやすくなるのです。
これによって、たとえば
「今年こそ運動を始めよう」
「4月からは生活を整えよう」など、
前向きな目標を立てたり、行動を変えやすくなるんですね。
なぜこの効果が起きるのか?
人は、
「過去の失敗をリセットしたい」という気持ちや、「新しい自分になれる」という希望を持ちやすい生き物です。
たとえ昨日と何も変わらない毎日だとしても、
「今日は何かを始めてもいい」と思える。
それだけで私たちは少し自由になれるのかもしれません。
反対に、
「なぜ私たちは変わりたいと思うのか?」
という問いが浮かびます。
ドイツの哲学者ヘーゲルは
「自己とは自己自身への意識である」と語りました。
つまり、春に「新しい自分を始めたい」と感じるとき、それは「いまここにいる自分」を見つめ、意識的に生きようとする営みなのです。
忙しさに流されがちな日常の中で、自分の存在を改めて問い直す時間はそう多くありません。
でも、4月という節目が教えてくれるのは、
「変わってもいいし、変わらなくてもいい」
という優しさでもあります。
変化を望むことも、現状にとどまることも、どちらも“今の自分を大切にしている”という点で同じなのです。
新しい手帳を開くように、自分の心に小さな余白を作る4月。
完璧なスタートではなくても、ほんの少しだけ、自分に問いかけてみる。
「いま、私は何を大切にしたいのか」と。
その問いこそが、春の静かな力かもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。