こんにちは!ワイポケのKYONです。こちらでは、私が経営する、少人数制スタジオ事業についての事、仕事や自分の人生の生き方についてをお伝えしていきます。

さて、先週は珍しく体調が芳しく無く、週一の記事投稿を飛ばしてしまいました。健康従事者として猛省するとともに、今週のブログです!

今日は、少し踏み込んだお話になります。

テーマは「“誰でも来ていい”というスタンスが、本当に良いことなのか?」ということについてです。

 「オープンな姿勢」が生む、居心地の悪さ

「誰でも大歓迎!」「どなたでもどうぞ!」という言葉、世の中ではとてもポジティブに受け取られがちです。

でも、私はこの言葉に少し違和感を覚えます。

なぜなら、私たちが本当に大切にしているのは、

「この空間を安心して共有できるかどうか」

だからです。

実際、人間関係においては、

「境界線(バウンダリー)」

が非常に重要であることが心理学でも示されています。

カウンセリング心理学の分野では、人間関係における適切な距離や線引きが「心理的安全性」を保つ鍵であるとされています。

 「選ばれる」ことで生まれる、安心感

人は、

「自分が選ばれた」

と感じるときに、心が落ち着きます。

それは、

「自分がここに居て良い理由」

がはっきりするからです。

心理学者エイブラハム・マズローは、有名な「欲求5段階説」の中で、人間には、

「所属と愛の欲求」

があると述べています。

これは、単に居場所があるだけでなく、

「自分がその場所にふさわしいと感じること」

が重要である、ということです。

「誰でもOK」という言葉は、

実はその“所属感”を曖昧にし、逆に、

「私じゃなくてもいいのでは…?」という不安を生むことすらあります。

 レッスンは“関係性”でできている

ワイポケのグループレッスンでは、人数を最大8名と絞って行っています。

もちろんキャパシティのこともありますが、その理由の一つは、参加者同士が信頼し合える空気感を育むこと。(物件選びも間取りの広いところはこの理由から除外していました。)

社会心理学の研究では、集団のサイズが小さくなるほど、「対人信頼感」が高まり、協力行動や共感行動が自然と促進されることが知られています。

これは、「ダンバー数」とも呼ばれ、人間が安定した関係を築ける人数には上限があるという概念です。

少人数だからこそ、自然と声を掛け合い、同じ空気を共有することができる。

これが、継続率や満足度の高さにもつながっているのです。

 誰と一緒にレッスンするかで、体験は変わる

私たちは「来てくれた人なら誰でもOK」とは言いません。

それは、冷たさではなく、この空間を守るための配慮であり、責任です。

研究によれば、人間の幸福感は「関係の質」に強く影響されることがわかっています。

(この辺りは長くなるので、次週のブログで記したいと思います。)

だからこそ、ワイポケでは、

「この空間に合う方かどうか」

を丁寧に見極めたうえで、新しい仲間をお迎えするようにしています。

 “選ぶこと”は“拒絶”ではない

「誰にでも優しく」

よりも、

「目の前の人を大切に」。

このスタジオが、ただの「運動する場所」ではなく、「ここに来ることで気持ちも整う場所」であるために、

私たちはあえて“狭く深く”の関係を大切にしています。

いつもレッスンに来てくださっている皆さんへ。

この空間が心地よく、安心できるものになっているのは、間違いなくワイポケメンバー皆さんの存在があるからです。

「誰でもOK」ではなく「あなたに来てほしい」と思える関係が、私たちの強みであり、誇りです。

これからも私たちは、少人数だからこそつくれる“安心と信頼”の空間を大切にしていきます。

どうかこれからも、よろしくお願いいたします。

恩師の言葉を借りるのであれば、

「メンバーさんに恋するスタジオでありたい。」

そう思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。